高次脳機能障害でスマートフォンやアプリは活用できる?

高次脳機能障害では、

  • 約束を忘れてしまう
  • 薬を飲み忘れる
  • 予定の管理が苦手
  • やることを忘れてしまう

といった困りごとがみられることがあります。

以前は手帳やメモ帳が中心でしたが、現在ではスマートフォンやタブレットを活用する方も増えています。

ご本人やご家族の中には、

  • 「スマートフォンはリハビリになるの?」
  • 「便利なアプリはある?」
  • 「機械に頼ってもいいの?」

と疑問に思う方もいるでしょう。

スマートフォンやアプリは高次脳機能障害のリハビリや生活支援にとても役立つツールです。

「覚えること」にこだわるより、「忘れても困らない仕組み」を作ることが、高次脳機能障害では重要だからです。

この記事では、スマートフォンやアプリの活用方法について解説します。

スマートフォンは「代償手段」の一つ

高次脳機能障害のリハビリでは、障害を完全に治すことだけが目標ではありません。

生活の中で困りごとを減らすための工夫を代償手段と呼びます。

スマートフォンは、その代表的な代償手段の一つです。

例えば、

  • 覚える代わりに通知を受ける
  • 思い出す代わりにメモを見る

ことで、生活しやすくなることがあります。

「機械に頼る」のではなく、「生活を支える道具として使う」という考え方が大切です。

カレンダー機能で予定を管理する

最も活用しやすい機能がカレンダーです。

例えば、

  • 通院日
  • 家族との約束
  • デイサービスの日
  • ゴミ出しの日

などを登録しておきます。

予定だけでなく、開始時間の30分前や1時間前に通知を設定すれば、忘れにくくなります。

アラームやリマインダーを使う

薬の飲み忘れや予定の忘れ防止には、アラームやリマインダー機能が便利です。

例えば、

  • 朝・昼・夕の服薬
  • ゴミ出し
  • 外出時間
  • 洗濯物を取り込む時間

などを登録しておけば、スマートフォンが知らせてくれます。

毎日繰り返す予定も設定できるため、生活リズムを整える助けになります。

メモ機能を活用する

思いついたことや家族から伝えられたことは、その場でメモを残しましょう。

例えば、

  • 買い物リスト
  • やることリスト
  • 病院で聞きたいこと
  • 電話の内容

などを書いておくと、後から確認できます。

「覚えておこう」と頑張るよりも、すぐに記録する習慣をつけることが大切です。

音声入力を利用する

文字を打つのが苦手な方は、音声入力も便利です。

話しかけるだけでメモを作成できるため、

  • 思いついたこと
  • 今日の予定
  • 忘れたくないこと

をすぐに記録できます。

手軽に使えるため、記憶障害がある方にも役立つことがあります。

写真を活用する

スマートフォンのカメラも便利な機能です。

例えば、

  • 駐車した場所
  • 薬の説明書
  • 買い物メモ
  • 冷蔵庫の中

などを撮影しておけば、後から確認できます。

また、一日の出来事を写真で振り返ることは、記憶の整理にも役立ちます。

地図アプリで道に迷いにくくする

地誌的障害や記憶障害がある方では、道に迷いやすくなることがあります。

地図アプリを使えば、

  • 現在地の確認
  • 目的地までの案内
  • 公共交通機関の検索

などができ、安心して外出しやすくなります。

初めて行く場所では特に役立つでしょう。

アプリ選びで大切なこと

便利なアプリはたくさんありますが、

多機能なものほど使いにくい場合もあります。

まずは、

  • カレンダー
  • メモ
  • アラーム

など、スマートフォンにもともと入っている機能から始めることをおすすめします。

使い慣れてから必要に応じて他のアプリを取り入れるとよいでしょう。

家族がサポートするときのポイント

ご家族がすべて設定してしまうと、ご本人が使い方を覚えにくくなることがあります。

そのため、

  • 一緒に予定を入力する
  • 通知が鳴ったら一緒に確認する
  • 操作方法をゆっくり練習する

など、ご本人が少しずつ使いこなせるよう支援することが大切です。

スマートフォンだけに頼りすぎない

便利なスマートフォンですが、

  • 充電が切れる
  • 操作を忘れる
  • 持ち歩き忘れる

こともあります。

そのため、

  • カレンダー
  • メモ帳
  • チェックリスト

など、紙のツールと組み合わせることも有効です。

ご本人が使いやすい方法を選びましょう。

まとめ

スマートフォンやアプリは、高次脳機能障害のある方の生活を支える便利なツールです。

カレンダーやアラーム、メモ、写真などの機能を活用することで、予定や約束、服薬などを管理しやすくなります。

大切なのは、「覚えること」にこだわるのではなく、「忘れても困らない仕組み」を作ることです。

ご本人が無理なく続けられる方法を見つけ、必要に応じてご家族や専門職と相談しながら活用していきましょう。

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