ブローカ失語とウェルニッケ失語の違いとは?【比較表でわかりやすく解説】
失語症について調べていると、
「ブローカ失語」「ウェルニッケ失語」 という言葉を目にすることが多いと思います。
しかし実際には、
- 何がどう違うのか分からない
- 家族としてどう関わればいいのか迷う
- 自分の家族はどちらなのか判断できない
という声がとても多く聞かれます。
この記事では、
ブローカ失語とウェルニッケ失語の違いを、比較表を使って分かりやすく解説し、さらに 家族の関わり方のポイント まで整理します。
ブローカ失語とウェルニッケ失語の最大の違いは?
一言でいうと、違いはここです。
- ブローカ失語:
👉 分かっているが、言葉が出にくい - ウェルニッケ失語:
👉 話しているが、理解や意味がずれやすい
この違いを意識するだけで、
関わり方の方向性が大きく変わります。
【比較表】ブローカ失語とウェルニッケ失語の違い
🔍 基本的な特徴の比較
| 項目 | ブローカ失語 | ウェルニッケ失語 |
|---|---|---|
| 主な障害 | 話すこと | 聞いて理解すること |
| 話し方 | ぎこちない・途切れ途切れ | 流暢でよく話す |
| 言葉の量 | 少ない | 多い |
| 内容の分かりやすさ | 比較的伝わる | 伝わりにくい |
| 理解力 | 比較的保たれている | 低下しやすい |
| 本人の自覚 | あることが多い | 気づきにくいことが多い |
| 家族の印象 | 「話せない」 | 「話が通じない」 |
🔍 家族が困りやすいポイントの比較
| 観点 | ブローカ失語 | ウェルニッケ失語 |
|---|---|---|
| 会話の困りごと | 時間がかかる | すれ違う |
| 家族の反応 | 先に答えを言ってしまう | 何度も説明してしまう |
| 起こりやすい感情 | 本人の落ち込み・焦り | 本人や家族のイライラ |
| 誤解されやすさ | 「やる気がない」 | 「分かっていないのに話す」 |
家族の関わり方は「正反対」になることも
この2つの失語では、
良かれと思った関わりが逆効果になること があります。
ブローカ失語で大切なこと
- 待つ時間をつくる
- 先に答えを言わない
- 正しさより「伝わった」を大切にする
👉 「話すチャンスを奪わない」 ことが最大のポイントです。
ウェルニッケ失語で大切なこと
- 短く・具体的に話す
- 「分かった?」と聞かない
- 行動や指差しで理解を確認する
👉 「情報を減らす」 ことが最大のポイントです。
どちらか一方だけとは限りません
実際には、
- ブローカ寄り
- ウェルニッケ寄り
- 両方の特徴が混ざる
というケースがとても多いです。
そのため、
「どちらかに当てはめよう」としすぎないこと
がとても大切です。
「タイプを知ること」の本当の目的
失語症のタイプを知る目的は、
❌ 正確に分類すること
ではなく
✅ 関わり方のヒントを得ること
です。
タイプを知ることで、
- 家族のイライラが減る
- 本人の失敗体験が減る
- 会話の成功体験が増える
という良い循環が生まれます。
まとめ|違いを知ることで、関わりは楽になります
- ブローカ失語:
👉 分かっているが、言えない - ウェルニッケ失語:
👉 話しているが、分かりにくい - 関わり方は真逆になることもある
- 完全に分けられないケースがほとんど
- 大切なのは「タイプに合わせた関わり方」

