嚥下障害とは?食事でこんな「困った」はありませんか?
私たちは、食べ物や飲み物を口に入れ、噛み砕き、喉(のど)を通り、食道を通って胃に送る一連の動作を、無意識のうちに行っています。この「飲み込み」の働きを医学用語で「嚥下(えんげ)」と呼びます。
嚥下障害とは、このスムーズな飲み込みの機能に問題が生じることです。
「年だから仕方がない」「ちょっとしたむせ」と見過ごされがちですが、嚥下障害は低栄養や脱水を引き起こすだけでなく、最悪の場合、食べ物が誤って気管に入ってしまうことによる誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)という命にかかわる病気の原因にもなり得ます。
まずは専門家へご相談ください
嚥下障害は、適切な訓練や食事の調整によって改善が見込めます。自己判断せずに、少しでも不安を感じたら、まずはかかりつけ医にご相談ください。
耳鼻咽喉科や、嚥下に関する専門的な検査や指導を行うリハビリテーション科(言語聴覚士という専門職が担当します)、歯科(嚥下機能の評価や口腔ケア)など、多角的なサポートを受けることが、安心で豊かな食生活を取り戻すための第一歩です。
🌟 まとめ
嚥下障害は、決して特別な病気ではありません。しかし、そのサインを見逃さず、適切な対策を講じることが誤嚥性肺炎を防ぐ鍵となります。

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